住宅情勢家づくりコラム
2021/06/16
木材が高騰している!?今、知らなければならない「ウッドショック」について
皆さんは「ウッドショック」という言葉をご存じでしょうか。
このコラムでは、住宅業界に訪れた「ウッドショック」について解説していきます。
■「ウッドショック」とは
「ウッドショック」とは世界的な木材需要の増加により、日本国内で住宅に使用する木材製品の供給不足と価格高騰が深刻化している状況を指します。
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木材価格が1年で6倍に!?(@niftyニュース:https://news.nifty.com/article/domestic/society/12311-1102993/)
■なぜ「ウッドショック」は起きた?
住宅ブームの到来
新型コロナの影響で、テレワークや巣ごもり需要が増加し、都市部の集合住宅から郊外の広い戸建てへと引越しを考える人が急増。住宅需要の増加に伴い、過去最低水準の住宅ローン金利が登場し、今アメリカでは空前の住宅ブームが巻き起こっています。アメリカにおける住宅売買のメインは中古物件でしたが、中古住宅の在庫がすぐに逼迫してしまい、今続々と新築住宅が建てられています。
その結果、アメリカ国内の木材資源が消費され、日本国内に輸入木材が入ってこない、また輸入木材の価格が高騰という状況が起こっているのです。
高騰の原因は輸送にも?
中国から始まったコロナ禍でしたが、経済活動をいち早く再開させたのも中国。2020年夏以降、欧米での巣ごもり需要拡大により、中国から欧米向けの貨物が急増し、世界的に海上輸送用のコンテナが不足しました。そのせいで海上運賃が値上がりしたことも木材高騰の一因となっています。
日本における2019年の木材国内自給率は37.8%(2020年9月林野庁発表)日本は多くの木材を海外からの輸入に頼っており、世界的木材の高騰、木材供給不足の影響で国産木材も値上がりしています。
■木材不足が起こす木造住宅への影響は
国内ではすでに、木材不足による影響が出ています。
着工ができない・工期が長くなる・上棟の先延ばし
木材がなければ住宅を建設することはできません。そのため、木材不足により、着工ができない、工期が長くなる、上棟の先延ばしといった影響が出ています。
住宅価格の上昇
木材の価格高騰の影響で、木造住宅の価格自体が上昇傾向にあります。輸入木材の供給は、短期間で回復する見込みはなく、住宅購入については、あとになればなるほど価格上昇の可能性がありますので、少しでも早く建築する事がリスク回避となります。
■クレバリーホームの対応
クレバリーホームでは、ウッドショックの危機をいち早く察知し、木材供給メーカーと取り決めを行いました。
お客様と契約以降のスケジュールについて全ての打ち合せが完了し、着工日が決まった際には、上棟予定をメーカーに早期報告、木材確保を行っています。今年4月以降ウッドショックによる上棟延期は、全国どこの店舗でも起きておりません。
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